フレンチブルドッグの尻尾は「切っている」のではない

フレンチブルドッグの尻尾は「切っている」のではない

フレンチブルドッグのしっぽを見て、「短く切ってるの?」「巻いてるの?」と聞かれたことはありませんか?

答えはどちらも「ノー」。
あのちょこんとした短いしっぽは、切ったのでも巻いているのでもなく、生まれつき短いのです。

「切っている」は誤解。生まれたときからあの形

犬のしっぽを短く切る「ドッキング(断尾)」という処置は、一部の犬種で昔から行われてきました。そのため、しっぽが短い犬を見ると「切ったのでは?」と思う人がいるのも無理はありません。

しかしフレンチブルドッグのしっぽは、ドッキングによるものではなく、遺伝的に最初から短い形で生まれてきます。これは犬種標準にも明記されている、フレンチブルドッグの正式な特徴です。

現在、多くの国でドッキングは動物愛護の観点から禁止されていますが、フレンチブルドッグはそもそもその対象外。生まれながらにあの愛らしい短いしっぽを持っているのです。

「巻いている」も正確ではない。正体は「スクリューテイル」

「巻き尾」と表現されることもありますが、柴犬のようにくるんと巻き上がっているわけではありません。フレンチブルドッグのしっぽは「スクリューテイル」と呼ばれ、短くねじれたような形をしています。

スクリューテイルの特徴

  • 背骨の末端(尾椎)がくさび形に変形しており、骨自体がねじれた構造になっている
  • 柴犬の巻き尾のように長さがあるわけではなく、根元から短い
  • ねじれ具合や長さには個体差があり、親犬の遺伝が大きく影響する
  • まっすぐに近い短いしっぽの個体もいれば、きつくねじれている個体もいる

なぜこの形になったのか

フレンチブルドッグの祖先であるイングリッシュブルドッグにも、短くねじれたしっぽを持つ個体がいました。フレンチブルドッグが独立した犬種として確立される過程で、この特徴が受け継がれ、犬種標準として定着したと考えられています。

かわいいけど要注意!「テイルポケット」のケア

スクリューテイルは見た目はかわいらしいのですが、お手入れの面では注意が必要なパーツです。

テイルポケットとは?

しっぽの付け根には、ねじれた構造によってできる「テイルポケット」と呼ばれるくぼみがあります。ここは皮膚が折り重なっているため、汚れ・皮脂・湿気がたまりやすく、放っておくと皮膚炎や感染症の原因になります。

テイルポケットのお手入れ方法

  • 週に2〜3回はチェックしっぽをそっと持ち上げて、付け根のくぼみを確認する
  • 濡れたタオルや犬用ウェットティッシュで優しく拭くゴシゴシこすらず、汚れを浮かせるように
  • 拭いた後はしっかり乾かす湿ったままだと雑菌が繁殖しやすい
  • シャンプー時も忘れずに洗う泡が残りやすい場所なので、すすぎを丁寧に
  • 赤み・臭い・腫れがあれば獣医へ皮膚炎が進行している可能性がある

顔のシワのお手入れと同じ感覚で、テイルポケットもケアしてあげてください。

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まとめ

  • フレンチブルドッグのしっぽは切っているのではなく、生まれつき短い
  • 「巻き尾」ではなく、骨自体がねじれた「スクリューテイル」が正しい呼び方
  • ねじれ具合には個体差があり、遺伝によって決まる
  • しっぽの付け根の「テイルポケット」は汚れがたまりやすいので、定期的なお手入れが必須

あの短くてちょこんとしたしっぽは、フレンチブルドッグだけに許された愛嬌のひとつ。正しいケアで、いつまでもかわいいおしりを守ってあげましょう。