フレンチブルドッグが老犬になると真っ先に衰えるのは…

老犬になったとき、最初に衰えるのは足腰? 視力? 実は、真っ先に低下しやすいのは「聴覚」だと言われています。
「最近、名前を呼んでも反応しない…」それは無視しているのではなく、聞こえにくくなっているサインかもしれません。
犬の耳が老化する仕組み
一度壊れたら戻らない「毛細胞」
犬の内耳には、音の振動を電気信号に変換して脳に伝える「毛細胞」という感覚細胞があります。この毛細胞は加齢とともに少しずつダメージを受けていきますが、厄介なのは一度損傷すると再生しないこと。時間の経過とともに聞こえる音の範囲が狭くなっていきます。
一般的に、10歳を超えると聴覚の低下が顕著になることが多いですが、個体差や生活環境によって時期は異なります。
フレンチブルドッグは耳トラブルのリスクが高い
フレンチブルドッグは短頭種特有の頭蓋骨の構造から、中耳炎(耳の炎症)を起こしやすい犬種です。中耳炎を繰り返すと炎症が内耳にまで広がり、毛細胞へのダメージが蓄積されやすくなります。
つまりフレンチブルドッグは、加齢による自然な聴覚低下に加えて、耳の病気による聴覚悪化のリスクも抱えているということです。
全身の病気も耳に影響する
意外と見落とされがちですが、高血圧や糖尿病といった全身疾患も内耳の血流を悪化させ、聴覚の衰えを加速させることがあります。シニア期の健康管理が、耳の健康にも直結しているのです。
「聞こえなくなってきた?」を見分けるサイン
聴覚の低下はゆっくり進行するため、飼い主が気づきにくいのが特徴です。以下のような変化がないかチェックしてみてください。
- 名前を呼んでも振り向かないことが増えた
- 玄関のチャイムや物音に反応しなくなった
- 寝ているとき、近づいても起きない
- 散歩中、後ろから来る車や自転車に気づかない
- 以前より吠える声が大きくなった(自分の声が聞こえにくいため)
- 急に触れるとびっくりして怒ることがある
ひとつでも当てはまるなら、聴覚が低下し始めている可能性があります。
聞こえなくなっても大丈夫!コミュニケーションの工夫
聴覚が衰えても、フレンチブルドッグとの絆が損なわれるわけではありません。声以外の伝え方を取り入れることで、これまでと変わらないコミュニケーションが可能です。
視覚を活用する
- ハンドサインを覚えてもらう「おすわり」「まて」「おいで」などの基本コマンドをジェスチャーで伝える。聴覚があるうちから声とジェスチャーを併用して教えておくのがベスト
- アイコンタクトを増やすフレンチブルドッグはもともと飼い主の顔をよく見る犬種。目を合わせてからジェスチャーで指示を出す習慣をつける
- 懐中電灯や部屋の照明のオン・オフこんな方法で注意を引く方法もある
視覚を活用する
- 体に触れてから行動する急に触ると驚かせてしまうので、視界に入ってからそっと触れる
- 床の振動で存在を知らせる足踏みをすると振動で気づいてくれることがある
- スキンシップを意識的に増やすなでる、マッサージする、一緒に寝るなど、触れ合いの時間が安心感につながる
視覚を活用する
- 散歩はリードを短めに音が聞こえないと車や自転車に気づけないため、飼い主がしっかりコントロールする
- 不意の接触を避ける寝ている愛犬を起こすときは、急に触らず、近くの床を軽く叩いて振動で知らせる
- 定期的な耳のチェック中耳炎など治療できる原因がないか、獣医に確認してもらう
まとめ
- 犬が老化で真っ先に衰えやすいのは聴覚
- 内耳の毛細胞は一度壊れると再生しない。10歳頃から低下が顕著に
- フレンチブルドッグは中耳炎のリスクが高く、聴覚悪化が加速しやすい
- 名前に反応しない、音に気づかないなどのサインを見逃さない
- ハンドサイン・アイコンタクト・スキンシップで声に頼らないコミュニケーションを
聞こえなくなっても、フレンチブルドッグの愛情は変わりません。伝え方を少し工夫するだけで、これまで通り…… いえ、これまで以上に深い絆を築くことができるはずです。





