犬なのに泳げない!?フレンチブルドッグが秒で沈む理由

犬なら教えなくても泳げる… そんな常識が全く通用しないのがフレンチブルドッグ。犬界の常識を覆す「カナヅチの王様」です。
水に入った瞬間に、まるでお約束のように「スルスルと垂直落下」してしまう個体が少なくありません。
なぜ、フレンチブルドッグが「秒で沈む」のか?
そこには、愛くるしいフォルムに隠された驚きのスペックがあります。
全身が「超高密度」の鉄アレイ仕様!?
まず衝撃なのが、その「体の密度」です。
一般的な犬は、脂肪が適度な浮き輪の役割を果たして水に浮きます。
しかし、フレンチブルドッグの全身はギュッと詰まった重厚な筋肉の塊。
フレンチブルドッグは、犬種の中でもトップクラスに「骨密度」と「筋肉量」が高い犬種です。
例えるなら、水に浮く「木製ボート」ではなく、ずっしり重い「アイアン(鉄)ボート」。
自重が浮力を上回ってしまうため、物理の法則に従って、石のように沈んでいく宿命にあります。
重心が「設計ミス」レベルで前すぎる
フレンチブルドッグの大きな頭と発達した胸板は、地上ではカッコいい「逆三角形」の肉体美。
しかし、水中ではこれが命取りになります。
極端な「前重心」のため、水に浮こうとすると自然に頭から突き刺さるような姿勢になってしまいます。
鼻の位置が低いため、呼吸を確保しようと必死に顔を上げれば上げるほど、今度は重いお尻が沈んで立ち泳ぎ状態に。そのまま推進力を失い、静かに沈没していくのがフレブル界の「あるある」なのです。
【実録】「小さい頃は泳げたのに…」に隠された真実
飼い主さんからよく聞くのが、「若い頃は泳げていたのに、いつの間にか泳げなくなった」という不思議な体験談。実はこれ、フレブルが「大人の階段を登った証」でもあります。
フレンチブルドッグの骨格と筋肉が完全に完成するのは、およそ3歳前後。
パピー期の軽やかさが消え、身がギュッと詰まって「比重」が重くなり、胸板が厚くなって「前重心」が加速します。ある日突然、彼らは「物理的に泳げない体」へ完全アップデートされてしまうのが原因なのかも。
【例外】スイスイ泳ぐ「海犬フレブル」もいる!
もちろん、中には海やプールを優雅に泳ぎ回るフレンチブルドッグも実在します。
彼らは、少し脚が長めで重心が後ろ寄りだったり、「どうすれば鼻を水面に出し続けられるか」という独自のバランス術をマスターした猛者たちかも… もし泳げるフレンチブルドッグに出会ったら、それは物理法則を経験・努力・テクニックでねじ伏せた、エリートスイマーと言えるでしょう。
フレンチブルドッグにとっての「正しい水遊び」とは?
フレンチブルドッグが泳げないのは、運動神経が悪いからではありません。
「あまりにも魅力(と筋肉)が詰まりすぎて、体が重くなってしまった」という、愛すべき理由があるのです。
もし海やプールへ行くなら、ライフジャケットは「おしゃれ」ではなく「命綱」として必須。
比重と重力に愛された彼らにとっては、「足首がつかる程度の浅瀬でチャプチャプする」のが、最も安全で贅沢なバカンスになるはずですよ。

