白黒の「パイド」は牛柄がルーツではない

フレンチブルドッグの白黒模様「パイド」は、実は牛の柄とは全く異なる遺伝子の働きによって生まれる、意外なルーツを持っています。

なぜそうなのか

フレンチブルドッグの「パイド(白斑)」は、一見すると牛のしま模様を連想させますが、その起源は全く異なります。パイドは、ブリンドル(複数の毛色を持つ遺伝子)に「白斑遺伝子」が作用した結果生まれます。ブリンドルは、黒や茶色などの毛色が混ざり合っている状態ですが、白斑遺伝子が働くことで、その部分が白く染まってパイドという模様が完成します。

この模様は、フレンチブルドッグの歴史においても重要な意味を持っています。かつてフランスの肉屋(ブッチャー)で飼われていた犬たちに多く見られたことから、「ブッチャーの犬」という愛称で呼ばれていたそうです。肉屋の仕事場で、汚れが目立ちにくく、作業犬として活躍できたことも、パイドの模様が広まった理由の一つと考えられています。白斑遺伝子は、他の犬種にも見られますが、フレンチブルドッグにおいては、ブリンドルとの組み合わせによって特徴的なパイド模様が生まれるのです。

フレブルオーナーが知っておくべきこと

パイドの模様は遺伝的な要素が強く、親犬の毛色によって子犬の毛色が予測しにくい場合があります。ブリーダー選びの際に、パイドの遺伝について理解しているか確認することも重要です。また、パイドの模様は個体によって大きく異なるため、同じパイドのフレンチブルドッグ同士でも、模様の出方は全く違います。愛犬の個性的な模様をじっくり観察し、その美しさを楽しんでください。パイドの模様は、愛犬との絆を深めるきっかけにもなるでしょう。