ブリンドルは「最も歴史が古い」毛色

フレンチブルドッグの毛色といえば、クリーム、フォーン、パイドなど様々な種類が思い浮かびます。でも、フレンチブルドッグの歴史上もっとも古い毛色が何か知っていますか?
答えは「ブリンドル」。黒地に茶色やゴールドの縞模様が入った、あの渋いカラーです。
ブリンドルとはどんな毛色?
ブリンドル(虎斑色)とは、ダークなベースカラーの上に、より明るい色の縞模様が不規則に入った毛色のこと。日本語では「虎毛」とも呼ばれます。
- ダークブリンドル黒が多く、縞模様が控えめ。一見すると黒一色に見えることも
- ブリンドル黒と茶・ゴールドのバランスが取れた王道パターン
- ライトブリンドル/リバースブリンドル明るい色の割合が多く、華やかな印象
この模様はメラニン色素の分布を制御する遺伝子の働きによって生まれるもので、一頭ごとに模様のパターンが異なります。まったく同じ柄のブリンドルは存在しない。つまり、あなたの愛犬の模様は世界にひとつだけのオリジナルです。
なぜブリンドルが「最も古い」と言えるのか
初期のフレンチブルドッグはほとんどがブリンドルだった
フレンチブルドッグの歴史を記録した資料を見ると、19世紀末〜20世紀初頭の個体はブリンドルとパイド(白黒まだら)が大半を占めていました。クリームやフォーンは非常に珍しく、ほとんど見かけない色だったのです。
1898年、ニューヨークのウォルドルフ=アストリアで開催された歴史的なフレンチブルドッグ品評会で初代チャンピオンに輝いた「ディンブーラ」もブリンドルでした。フレンチブルドッグの栄光の歴史は、ブリンドルとともに始まったと言えます。
クリームやフォーンが広まったのは1950年代以降
いま街でよく見かけるクリームやフォーンのフレンチブルドッグが人気になったのは、意外と最近のこと。1950年代にデトロイトのブリーダー、アマンダ・ウエストがクリーム色の個体をドッグショーで大成功させたのがきっかけです。
それ以前は、ドッグショーでもブリンドルとパイドが主流。フレンチブルドッグ=ブリンドルというのが、長い間の「当たり前」だったのです。
祖先の犬種にもブリンドルがいた
フレンチブルドッグの祖先であるイングリッシュブルドッグにもブリンドルの個体は多く存在していました。ブリンドルは犬の世界では非常に古くからある毛色パターンで、フレンチブルドッグが犬種として確立される過程で、祖先から自然に受け継がれたものと考えられています。
毛色ごとの歴史年表
| 毛色 | 歴史的な位置づけ |
|---|---|
| ブリンドル | 最も古い。19世紀末の初期個体の主流カラー |
| パイド(白黒) | ブリンドルと並ぶ初期からの毛色 |
| ホワイト | 初期から少数存在 |
| クリーム/フォーン | かつてはレア。1950年代以降に人気が拡大 |
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ブリンドルのフレンチブルドッグを飼っているあなたへ
ブリンドルの個体を飼っているなら、それはフレンチブルドッグのもっとも原点に近い姿を楽しんでいるということ。100年以上前のパリの街角やニューヨークの社交界で愛されていたフレンチブルドッグも、あなたの愛犬と同じ虎縞模様だったかもしれません。
ブリンドルの模様をよく観察してみてください。縞の入り方、色の濃淡、左右の非対称。その模様は世界に一頭だけのものです。
まとめ
- フレンチブルドッグの歴史上もっとも古い毛色はブリンドル(虎斑色)
- 19世紀末〜20世紀初頭の個体はブリンドルとパイドがほとんどだった
- 初代ドッグショーチャンピオン「ディンブーラ」もブリンドル
- クリームやフォーンが広まったのは1950年代以降と比較的最近
- ブリンドルの模様は一頭ごとにすべて異なる、世界にひとつだけの柄
最近はクリームやフォーンの人気に押されがちなブリンドルですが、フレンチブルドッグの歴史はこの毛色から始まりました。「元祖フレンチブルドッグカラー」の渋い魅力、もっと注目されてもいいのではないでしょうか。







