レース職人の「湯たんぽ」代わりだった

ソファでくつろいでいると、いつの間にか膝の上にアゴを乗せてスヤスヤ……。
フレンチブルドッグオーナーさんなら、誰もが経験する幸せな瞬間ですよね。
実は、この「膝の上が大好き」な性格、単なる甘えん坊だからではないんです。そこには、19世紀のフランスで働くレース職人たちとの、心温まる絆の歴史がありました。
今回は、知れば知るほど愛犬を抱きしめたくなる、フレブルの「温もりのトリビア」をお届けします。
寒がりな職人さんを支えた「小さな体温」
19世紀のフランス。当時のレース職人たちは、非常に繊細なレース編みをすべて手作業で行っていました。
この作業はものすごい集中力と忍耐力が必要。でも、冬の寒さは職人さんの指先をかじかませ、作業効率を落とす大きな悩みでした。暖房器具も満足になかった時代、彼らが目をつけたのが、人懐っこくて小さな、フレブルのご先祖様たちだったのです。
職人たちは、犬たちを膝の上に乗せ、その体温で暖を取っていました。
つまり、フレブルは「生きた湯たんぽ」として、高品質なレース製品を生み出すための、なくてはならないパートナーだったのです。
「短いお鼻」は休憩のしるし?
膝の上で暖め合ううちに、フレブルの愛らしい外見と人懐っこい性格は、職人たちの間で瞬く間に大人気に!
一説には、フレブル特有の**「短い鼻」と「大きな耳」が、細かいレース編み作業をする職人たちの「休憩ポイント(目の保養)」**として役立った、というユニークな説もあります。
作業の手を止めて、膝の上の愛らしい顔を眺めて、癒やされる……。
犬たちの存在が、職人たちの創作意欲を高め、過酷な労働環境を支えていたのかもしれませんね。
歴史を知ると、愛犬の「甘えん坊」がもっと愛おしい
今のフレブルたちが、人との触れ合いを好み、寒さに弱い犬種として知られているのも、この歴史的な背景を知ると深く納得がいきますよね。
彼らがあなたの膝の上や布団に入りたがるのは、「かつてレース職人の膝の上で暖を取っていた時代」からの、大切なしあわせな記憶が、今もひっそり受け継がれているからかもしれません。
歴史を知ることは、最高のケアに繋がる
このトリビアは、今の健康管理にも繋がる大切なヒントを教えてくれます。
ご先祖様が湯たんぽ代わりになるほど寒がりだったように、今のフレブルも寒さは大の苦手。
冬場は、お部屋を暖かく保つのはもちろん、おしゃれな服を着せてあげたり、ドーム型のベッドを用意してあげたりと、体温管理に気を配ってあげてください。
そして何より、日頃からのスキンシップを大切に。「湯たんぽ代わり」だった頃のように、たくさん撫でて、愛情を伝えてあげてください。彼らはきっと、その温もりと愛情に、最高の笑顔で応えてくれるはずです。

過酷な時代を生きる職人さんの心と体を温めてきた、フレンチブルドッグ。
今日、愛犬が膝の上で甘えてきたら、「昔は職人さんを支えてたんだね。今は私が温めてあげるね」と、そっと抱きしめてあげたくなりますね。

