フレンチブルドッグの皮膚病まとめ|種類・治療・保険で備える方法

フレンチブルドッグの皮膚病まとめ|種類・治療・保険で備える方法

フレンチブルドッグは皮膚病になりやすく、アトピー性皮膚炎だけでも1〜3歳の間に症状が出はじめる子がとても多いです。

治療が長引くと年間12万円以上かかることも珍しくありません。でも、皮膚病の種類・治療法・保険の使い方を先に知っておけば、お金の負担も愛犬のつらさもぐっと減らせます。

この記事では、フレンチブルドッグに多い皮膚病の特徴から、治る見込みがあるのか、ペット保険はどう選べばいいのかまで、まるっと紹介していきます。

この記事のポイント

  • フレンチブルドッグに多い皮膚病は6種類あり、短頭種ならではの体の構造が発症リスクを高めている
  • 完治できる皮膚病と長期管理が必要な皮膚病があり、購入時にはほぼ見抜けない
  • ペット保険は子犬のうちに加入して、通院補償が手厚いプランを選ぶのが鉄則

フレンチブルドッグに多い皮膚病はどれ?短頭種の体の構造が関わる6つの疾患を知っておこう

皮膚病6種類の一覧と発症しやすい部位

皮膚病名主な発症部位主な症状原因
アトピー性皮膚炎顔まわり・脇・足先・耳慢性的なかゆみ・赤みハウスダスト・花粉などの環境アレルゲン
食物アレルギー口まわり・耳・足先かゆみ・下痢・嘔吐鶏肉・牛肉・小麦などの特定タンパク源
間擦疹(しわの炎症)顔のしわ・尾の付け根赤み・臭い・ただれしわに湿気と汚れがたまり細菌・酵母が繁殖
マラセチア皮膚炎脇・内股・耳ベタつき・かゆみ・独特の臭いマラセチア酵母の異常増殖
膿皮症腹部・背中・内股ニキビ状の発疹・かさぶた皮膚バリアの低下による細菌感染
外耳炎耳の中耳垢の増加・臭い・頭を振る狭い耳道に湿気がこもって菌が繁殖

なんでフレンチブルドッグは皮膚病になりやすいの?

  • 短頭種で鼻が短いぶん、体温調節を皮膚からの放熱に頼りがちで、皮脂の分泌が多くなりやすい
  • 顔・尾・脇に深いしわがあって通気性が悪く、細菌や酵母にとっては絶好の繁殖スポットになってしまう
  • 遺伝的にアトピー素因を持っている子が多く、環境中のアレルゲンに過剰反応しやすい体質
  • 甘えん坊な性格でいつも飼い主にくっついているので、室内のハウスダストやダニの影響を受けやすい面もある

実はフレンチブルドッグの皮膚病は1つだけでなく、アトピー+マラセチア、アトピー+膿皮症のように複数が同時に起きるケースがとても多いです。

  • たとえばアトピーで皮膚バリアが弱くなったところに細菌が入り込んで、膿皮症を併発するパターンはよくあります
  • 「この症状だけだろう」と自己判断せず、獣医師に相談して全体の状態を診てもらうのが安心です

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各皮膚病の見分け方と「あれ?」と思う初期サイン

  • アトピー性皮膚炎:足先をしきりに舐める、脇や内股をかく回数が週3回以上に増えてきたら要注意
  • 食物アレルギー:ごはんの後に耳をかく、口まわりが赤い、下痢が月2回以上続くならフードを疑ってみて
  • 間擦疹:顔のしわから酸っぱいような臭いがしたり、しわの奥が赤くなっていたら出はじめのサイン
  • マラセチア皮膚炎:体がベタつく、脂っぽい臭いがシャンプーしても2日以内に戻ってくる
  • 膿皮症:お腹や背中にニキビのようなブツブツや、黄色いかさぶたが5個以上できている
  • 外耳炎:茶色や黒い耳垢が急に増えた、1日に10回以上頭をブルブル振る、耳を床にこすりつける

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皮膚病は治るの?完治できるものと長く付き合っていくものに分かれます

完治が期待できる皮膚病

皮膚病名治療期間の目安主な治療法再発リスク
膿皮症2〜4週間抗生物質の内服・薬用シャンプー高い(皮膚バリアが弱いと繰り返しやすい)
間擦疹1〜2週間抗菌クリーム・しわの清掃高い(しわの構造自体は変わらない)
外耳炎1〜3週間耳洗浄・点耳薬中〜高(耳道の狭さは変わらない)
  • 膿皮症は抗生物質を2〜4週間飲めば症状自体は治まりますが、もとのアトピーが残っていると月1回くらいのペースでぶり返すこともあります
  • 間擦疹は1〜2週間で落ち着くものの、しわの清掃を週2回以上続けないとまたただれが出てきます
  • 外耳炎は点耳薬で1〜3週間ほどで良くなりますが、フレンチブルドッグの耳道は構造的に狭いので、月1回の耳洗浄はずっと続けてあげてください

長く付き合っていく必要がある皮膚病

  • アトピー性皮膚炎:体質が原因なので完治は難しく、お薬で症状をコントロールしながら暮らしていく形になります
  • アポキル(内服薬)は1日1回の服用で月1万〜2万円、サイトポイント(注射)は月1回で1万〜1.5万円くらいが相場です
  • 食いしん坊なフレンチブルドッグはついおやつの種類が増えがちですが、アトピー持ちの子は与えるおやつを3種類以内に絞って、成分がはっきりしているものだけにしましょう
  • 食物アレルギー:原因の食材をしっかり除去できれば症状は出なくなりますが、除去食試験には8〜12週間かかります
  • マラセチア皮膚炎:抗真菌薬と薬用シャンプーで2〜4週間で良くなりますが、皮脂が多い体質の子は季節の変わり目にぶり返しやすいです

アトピー性皮膚炎のゴールは「完全に治す」ではなく「かゆみと炎症を最小限にコントロールする」ことです。

  • 最近はアポキルやサイトポイントなど、昔のステロイドに比べて副作用の少ないお薬が出ていて、投薬しながら普通に元気に暮らしているフレンチブルドッグはたくさんいます
  • 気になる症状があれば早めに獣医師に相談してみてください。できれば皮膚科に強い動物病院を選ぶと、治療方針がスムーズに決まりやすいです

お迎えのときに皮膚病は見抜けるの?

A.購入時にはほぼわからないものが多いというのが現実です。

  • アトピー性皮膚炎は1〜3歳で発症する子が大半で、子犬の時期にはまったく症状が出ません。なので購入時に見抜くのはほぼ不可能です
  • 食物アレルギーも、いろいろな食材を食べてから発症するタイプなので、子犬のうちには判断できません
  • 唯一のヒントは親犬の皮膚病歴ですが、正直に教えてくれるブリーダーばかりではないのが現実です

購入時に最低限チェックしておきたい4つのこと

  • 子犬の肌に赤み・フケ・脱毛がないか、目で見て確認する
  • 顔と尾のしわの奥をそっとめくって、ただれや嫌な臭いがないか確認する
  • 耳の中が黒ずんでいないか、臭いがしないかチェックする
  • ブリーダーさんに「親犬に皮膚トラブルの履歴はありますか?」と直接聞いてみる

ただし、これらをチェックしても将来の発症を予測することはできません。フレンチブルドッグをお迎えするなら、皮膚トラブルが出る可能性はあらかじめ心に留めておくのが安心です。

【実体験】アレルギー持ちのフレブルと暮らしていました

  • いつ:7年前程前、アレルギー体質のフレンチブルドッグと一緒に暮らしていました。毛色が白い子で、個人的な印象ですが白いフレブルは肌が弱い傾向があるのかもしれないと感じていました
  • 状況:鼻まわりのしわ・耳の中・ワキ・お腹が赤くなる症状が慢性的に出ていました。ひどいときは体をめちゃくちゃ掻きむしっていて、見ていてかわいそうでしたが、傷になるのを防ぐためにその都度止めてあげていました
  • 行動:定期的に動物病院へ通い、ステロイドを処方してもらっていました。耳のケアには病院ですすめられたノルバサンオチックを使い、自宅で耳掃除を続けていました。フードもアレルギー対応のものに切り替えたり、手作りごはんを取り入れたりと、食事面からもできる限りの対策をしていました。また薬用シャンプーを利用してました。
  • おから:近所のフレブル飼いさんとはフード情報をよく交換していて、毛艶がすごくきれいな子の飼い主さんに聞いたところ「おからをフードに混ぜている」とのこと。科学的な根拠があるかはわかりませんし、効果も分からなかったですが、おまじないのような気持ちで取り入れていました
  • 結果:鼻まわりのしわ・耳・ワキ・お腹の赤み自体は完治しませんでした。ただ、通院と日々のケアを続けたことで、あんなに掻きむしっていた行動は目に見えて減っていきました。「完全に治す」のは難しくても、「つらそうな時間を減らす」ことはできるんだと実感しています

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治療費と保険はどう備える?子犬のうちの保険加入と毎日のケアで年間10万円以上の差がつく

皮膚病の治療費、実際いくらかかるの?

治療内容1回あたりの費用頻度の目安年間費用の目安
アポキル(内服薬)3,000〜5,000円月2〜4回の通院処方12万〜24万円
サイトポイント(注射)10,000〜15,000円月1回12万〜18万円
薬用シャンプー処方2,000〜4,000円月1〜2回2.4万〜4.8万円
皮膚検査(スクラッチ・培養)3,000〜8,000円初診時+年2〜4回0.6万〜3.2万円
外耳炎の通院治療2,000〜5,000円月1〜2回2.4万〜6万円
  • アトピー性皮膚炎で月2回通院してアポキルを処方してもらうと、毎月1万〜2万円が継続的にかかります
  • サイトポイントに切り替えると月1万〜1.5万円ほどで、年間にすると12万〜18万円になります
  • フレンチブルドッグは暑さに弱い短頭種なので、夏場は皮膚トラブルが悪化しやすく、6〜9月は通院が月3〜4回に増えることもあります
  • 関節が弱いフレンチブルドッグはカエル足の姿勢で内股が床にぺたっとつきやすく、その摩擦でマラセチアや膿皮症が出やすい点にも気をつけてあげてください

皮膚病が複数重なると、年間の治療費が20万円を超えることもあります。保険なしでこの金額を毎年払い続けるのは、正直なかなか厳しいです。

ペット保険の選び方と加入タイミング

  • 鉄則は、症状が出る前の子犬のうちに加入すること。加入前に発症していた病気は補償対象外になるので、生後2〜3か月のお迎え直後がベストな加入タイミングです
  • 通院補償が手厚いプランを選びましょう。皮膚病は入院や手術ではなく通院治療がメインなので、通院日数の上限が年間20日以上、できれば無制限のものがおすすめです
  • 補償割合は70%プランがバランスが良いです。月1.5万円の治療費なら自己負担は4,500円で済みます
  • 保険料の月額は犬種・年齢・プランによって2,000〜5,000円ほど。年間2.4万〜6万円の保険料で、アトピーの治療費年間12万〜24万円をカバーできると思えば、入っておく価値は十分あります

保険に入る前に確認しておきたい3つのこと

  • 「皮膚疾患」がちゃんと補償対象に入っているか(一部の保険会社はフレンチブルドッグの皮膚病を免責にしていることがあります)
  • 慢性疾患の継続治療がどう扱われるか(翌年度の更新で条件が変わらないか)
  • アポキル・サイトポイントなどの高額なお薬が薬剤補償の対象かどうか

毎日の日常ケアで予防しよう

  • しわの清掃:顔と尾の付け根のしわを、ぬるま湯で湿らせたコットンで1日1回やさしく拭きます。拭いたあとは乾いたコットンで水分をしっかり取り除いてあげてください
  • シャンプー:月2回が目安です。皮膚の状態に合った薬用シャンプーを使いましょう。洗いすぎると必要な皮脂まで落としてしまい逆効果になるので、週1回以上は避けてください
  • 耳の清掃:週1回、イヤークリーナーで耳道の汚れを取ります。綿棒は耳の中を傷つけるおそれがあるので、コットンかガーゼがおすすめです
  • フード管理:食いしん坊なフレンチブルドッグはなんでも食べたがりますが、アレルギー予防のためにフードとおやつの種類はなるべく絞って、成分表示を毎回チェックする習慣をつけましょう
  • 室内環境:ハウスダスト対策として寝床のシーツは週2回洗濯し、夏場の室温は22〜25℃、湿度は50%以下をキープしてください。いびきがいつもより大きくなったり呼吸が荒くなったりしたら、お部屋が暑すぎるサインかもしれません

毎日のケアを続けるだけで、間擦疹や外耳炎の発症頻度を半分以下に抑えられるケースは多いです。治療費を減らす一番確実な方法は、そもそも発症させないことなんです。

  • 少しでも気になる変化があったら、自己判断せず早めに獣医師に相談してくださいね

まとめ|フレンチブルドッグの皮膚病は種類を知って保険に入って毎日ケアする、この3つで備えよう

この記事の要点をおさらい

  • フレンチブルドッグに多い皮膚病はアトピー性皮膚炎・食物アレルギー・間擦疹・マラセチア皮膚炎・膿皮症・外耳炎の6種類。短頭種ならではのしわ・皮脂・体温調節の問題が発症リスクを上げている
  • 膿皮症や間擦疹は2〜4週間で治るけれど再発しやすい。アトピー性皮膚炎は完治が難しく、アポキルやサイトポイントで月1万〜2万円の治療費をかけながら長くコントロールしていくのが一般的
  • お迎えのときに将来の皮膚病は見抜けない。フレンチブルドッグと暮らすなら、皮膚トラブルの可能性を前提にして備えておくのが賢い選択
  • ペット保険は症状が出る前の子犬期に加入して、通院日数の上限が年間20日以上・補償割合70%のプランを選ぶ
  • しわの清掃1日1回、耳の清掃週1回、シャンプー月2回の日常ケアを続けるだけで、発症頻度はぐっと下がる

甘えん坊で食いしん坊、カエル足でいびきをかきながらスヤスヤ眠る……そんなフレンチブルドッグとの毎日をずっと楽しむために、今日からできることは1つです!

今日やってほしい1つの行動

あなたの状況今日やること
これからフレンチブルドッグをお迎えする方お迎え当日にペット保険の申し込みを済ませましょう
すでに飼っていて保険に入っていない方今日中に通院補償が手厚い保険3社の資料を取り寄せましょう
すでに飼っていて保険にも入っている方今夜、顔のしわを拭いて耳の中をチェックしてあげましょう
フレブルちゃん
フレブルちゃん

気になることがあれば自己判断しないで動物病院で相談してね。